ドッグフードの品質に関わるポイントとして、原料・栄養バランスと共に「製法」があります。
自然素材の鮮度を保ち、腐敗させずに安全安心なドライフードを作るために、「57℃」がカギとなる低温製法にこだわっています。
このページでは、犬心がこだわる「57℃製法」の秘密を公開します!
※ドッグフードに使われている材料の中には、しっかり火を通した方が良い素材もありますが、 素材ごとに適切な下ごしらえをしておりますのでご安心ください。
目次
- ドライフード「低温製法」のメリット/デメリット
- 犬心のドライフード製法、どうして「57℃」?
- 【コラム】低温で栄養と美味しさを守る製法
- まとめ
ドライフード「低温製法」のメリット/デメリット
多くの市販ドライフードは、「高温・短時間」で乾燥させる作り方をしています。
高温で乾燥させた方が、手間がかからず安いコストで製造することができるためです。
一方で、高温で乾燥させると、栄養成分が壊れるとともに脂肪の酸化・タンパク質の変性を受けるため、
品質が落ちてしまいます。 そのため、犬心は鮮度を保ち安全安心のドライフードを作るために、「低温製法」で仕上げています。
低温製法のメリット
低い温度帯でじっくり乾燥させていく「低温製法」には、3つのメリットがあります。
つまり、自然素材の栄養が損なわれることなく、ワンちゃんたちの身体にうれしいドライフード製法と言えるでしょう。
低温製法のデメリット
一方で、「低温製法」には次のようなデメリットもあります。
これらのデメリットから、「低温製法」のドライフードでは、手間をいとわないお料理のような、作り手の丁寧な姿勢が求められます。
犬心のドライフード製法、どうして57℃?
私たちは、「生・ドライフード」と言える鮮度と安全性を追求し、「低温製法のベスト温度」を研究してきました。
そして、「57℃」がドライフード作りに最良、ということを発見しました。
どうして、57℃なの?2つのポイント
ポイント①栄養素が壊れない
まず、犬にとって大切な栄養素が壊れない温度、ということが挙げられます。温度が高くなるほど、栄養素が壊れやすくなりますが、57℃であれば、栄養価を保ったまま乾燥させることができます。
ポイント②雑菌の繁殖を防ぎ乾燥できる
雑菌の繁殖を防ぎ乾燥させることができる、ということも大切なポイントです。
一般的には、雑菌の繁殖を防ぎ腐敗リスクを失くすためには、高温で殺菌することが主流です。
しかし、低温でも乾燥に時間をかければ十分に殺菌することができます。
犬心では栄養素をフレッシュな状態に保ち、安全安心の品質を保てる温度として、「57℃」にこだわっています。
57℃で約12時間かけ、水分量を10%以下に乾燥させるという製法をとることで、しっかり殺菌させた安心安全な製品に仕上げています。
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※参考資料 食品衛生法「中心部の温度を63℃で30分間加熱する方法又はこれと同等以上の効力を有する方法」より
57℃製法で守られる主な栄養素例・オメガ3脂肪酸
・ビタミンC
・ビタミンB群
・熱に弱いタイプのタンパク質
【コラム 】低温で栄養と美味しさを守る製法
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実は、低温でじっくり加熱するという製法は犬心のフードだけではありません。
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私たちの身近な食品「牛乳」でも同じような製法が使われている商品があります。
低温殺菌牛乳とは?栄養と風味を守る秘訣
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牛からとった生乳は、栄養が豊富で雑菌に好まれやすいため、殺菌せずに流通させることができません。
牛乳の殺菌方法には色んな方法があり、 私たちが普段飲んでいる牛乳は「超高温殺菌牛乳」に分類され、120~130℃で約2秒間殺菌されたものになります。
一方、「低温殺菌牛乳」は62~65℃の温度帯でゆっくり約30分間、殺菌する製法です。 「低温殺菌牛乳」は低温でゆっくり殺菌するため、タンパク質の変性が少なく、栄養素がしっかり残ります。
また生乳に近い自然な甘みと風味を楽しむことができるというメリットがあります。
ただし、製造コストが高くつき、手間もかかるため日本ではあまり流通していないのが現状です。
犬心フードのこだわりの低温製法と健康への想い
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このように、低温でじっくり加熱する製法には、製造の手間はかかるものの素材の持つ本来の栄養と風味をしっかりと残す効果があります。
犬心フードも、愛犬の健康を考えたこの「低温製法」で作られており、栄養価の高いフードを提供できるのです。
大切な家族である愛犬にも、体にやさしく、より自然な風味のフードを届けたいと願う私たちの想いが、この製法に込められています。
殺菌などで安全性を高めながら、品質や機能価値を保つ「57℃」は魔法の温度と言えるのかもしれませんね。
まとめ
・「低温製法」は、手間はかかるが、ワンちゃんの身体にうれしいドッグフード製法
・犬心がこだわる「57℃低温製法」は、栄養素が壊れない・しっかり殺菌させて乾燥できるという特徴がある。
・熱に弱く壊れやすい4つの栄養素も、「57℃製法」なら損なわれない。
・「57℃」で乾燥させることにより、脂肪の酸化やタンパク質の変性にもしっかり対策を取ることができる