20251.24Fri
犬の食手帳病気のワンちゃんに最適なトッピングガイド
病気でもトッピングを楽しむことはできる?
病気だから「特定のものしか食べられない」と悩む飼い主様のご相談を多くいただきます。
実は「犬種に合った食材選び」と「病気別に割合調整」の2つを意識すれば、健康と楽しみを両立する食生活が可能です。
この記事では、犬心フードと組み合わせて取り入れられる、病気に負担をかけない手作りトッピングや、おやつの選び方をご紹介します。
ポイントをおさえて、ワンちゃんとの充実した食生活をお楽しみください。
目次
生まれつき相性が良い食材選び
犬心では犬種を4タイプに分類しています。
相性が良い食材は、ワンちゃんが消化しやすく、負担なく栄養を取り込めます。
STEP1.愛犬の犬種をチェック
STEP2.犬種に合う食材をチェック
※食物アレルギーがある場合は、アレルゲン食材を避けてくださいね。
病気別・負担にならない食材選びと栄養バランス
ワンちゃんの持病に合わせて、トッピングやおやつも栄養バランスを調整することが大切です。
また、病気によっては、食材選びや、調理方法にも注意が必要です。
病気に合った食材選び、実践しやすい食事バランスや、注意点をご紹介いたします。
トッピングをされる場合は、犬心フードに対して1~2割ほどであれば問題ございません。
各疾患の割合や注意点をご参考いただき、ご愛犬の体重や体調を確認しながら好きな食材をチョイスしてみてください!
【注意点】
・肉、魚、豆、乳製品など、タンパク質の割合を多くしすぎないでください。(全体の5割まで)
・野菜をあげる場合は、茹で野菜を全体の10%以下にしてください。
・腎臓病、肝臓病の場合は、白米やジャガイモのように、消化しやすい炭水化物を取り入れてください。
尿路結石を防ぐためには、イモ類や野菜、果物に含まれる「シュウ酸」を減らす調理が重要です。
茹でこぼし手順
①たっぷりのお湯でカットしたイモ類や野菜、果物をゆでる
②ゆで汁を捨てる
この簡単な手順でシュウ酸を減らすことができます!
<フードトッピング例>
犬心フード100gの場合
フード90g 茹でササミ1/4本(約20g) ジャガイモ小1/4個(約20g)
【注意点】
・ササミ・鶏ムネ・タラなど脂身の少ないタンパク源をお選びください。
・野菜をあげる場合はくたくたに煮込み、全体の20%以下に調整してください。
<フードトッピング例>
犬心フード100gの場合
フード90g 茹でササミ1/4本(約20g) サツマイモ(約15g)大さじ1杯くらい
【注意点】
・ササミ・鶏ムネ・タラなど脂身の少ないタンパク源をお選びください。
・アルブミン値が低い場合は、白米・ジャガイモ以外の炭水化物は負担が大きいので避けましょう。
(アルブミンの数値が基準値の場合は、玄米やサツマイモOKです。)
・野菜は消化負担が大きいため避けてください。
・果物は、レンジなどで加熱したものに限り、OKです。
<フードトッピング例>
犬心フード100gの場合
フード90g 茹でササミ1/4本(約20g) 炊飯した白米又はジャガイモ(約15g)大さじ1杯くらい
【注意点】
・食物繊維を多く含む玄米やサツマイモをお選びください。
・白米やジャガイモなど血糖値があがりやすい食材は避けてください。
・果物は、レンジなどで加熱後、流水でさっとさらすことで、果糖がほどよくぬけるため、お勧めです。
(与えすぎには注意してください)
<フードトッピング例>
犬心フード100gの場合
フード90g 茹でササミ1/3本(約25g) サツマイモ又は果物 (約10g)大きさの目安は栗1個分 茹で野菜5~10g
お勧め食材リスト
皆さまご存じの通り、人では健康に良い食材でも、ワンちゃんにとっては、チョコレートや玉ねぎ、ぶどう、キシリトールなどは、中毒をおこす危険な食べ物です。
そういった食材は必ず避けてワンちゃんの体調、お好みに合わせた食材をチョイスしてみてください。
※食物アレルギーがある場合は、アレルゲン食材を避けてくださいね。
肉/魚など(タンパク源)
・鶏肉、豚肉、牛肉、馬肉、鹿肉、骨付き肉
・サーモン以外の魚、豆腐、納豆、低脂肪無糖ヨーグルト、ヤギミルク
※骨付き肉のゆで汁は、タンパク質制限のあるワンちゃんの食いつきアップに特にお勧めです。
穀類・イモ類(炭水化物)
・玄米、雑穀米、白米、とうもろこし、小麦以外の穀物
・サツマイモ、じゃがいも、長いも
※イモ類は皮をむいて、茹でこぼしてください。
※病気に合った、お勧めの食材を使用してください。
茹でこぼし手順
①たっぷりのお湯でカットしたイモ類や野菜、果物をゆでる
②ゆで汁を捨てる
この簡単な手順でシュウ酸を減らすことができます!
野菜
・ニンジン、キャベツ、カボチャ、大根、トマト、ブロッコリーなど
※野菜を与える場合は、皮や種を取り除き、くたくたになるまで煮込みましょう。
きのこ
・しいたけ、まいたけ
フルーツ
・リンゴ、イチゴ、ブルーベリーなど
※フルーツは加熱することで、消化吸収しやすくなるのでどの疾患のワンちゃんにもオススメです。
※フルーツを与える際にはワンちゃんの消化に負担がかかる皮や種を取り除きましょう。
まとめ
病気のワンちゃんでも、疾患に配慮した負担の少ない食材や適切な割合を知ることで、食事の楽しみが広がります。
毎日のお食事やおやつだけではく、誕生日や記念日など特別な日のお祝いにもぜひご活用ください。