犬の認知症・てんかんは、原因がはっきりしない病気とされています。しかし、栄養の観点では、脳神経で「3つの栄養素」が不足しがちであり、病態に関わっているケースも少なくありません。
さらに、認知症・てんかんのワンちゃんでは、食事に関係する「悪いものの蓄積」が原因となっていることもあります。
このページでは、犬の認知症・てんかんにおいて「不足しがちな3栄養」と「原因となりうる悪いものの蓄積」をテーマに、脳神経ケアの食事をご案内します。
<目次>
犬の認知症・てんかん、不足しがちな3栄養とは?
「五感で感じる」「認知する」「身体を動かす」といった高次機能は、犬も人も脳神経でコントロールされています。そして、認知症・てんかんのワンちゃんでは、脳神経に大切な3栄養が不足しがちとなり、高次機能が乱れた状態にあります。
認知症・てんかんで「不足しがちな3栄養」とは、どういったものでしょうか?
不足栄養①オメガ3脂肪酸
魚や海産物などに含まれる「DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)」は、脳神経の細胞膜成分であるとともに、神経伝達に欠かせない栄養素です。
犬の脳神経で最重要といっても過言ではありませんが、脳まで届きにくい成分でもあります。
不足栄養②ミトコンドリア補因子
高度な機能をもつ脳神経は、多くのエネルギーを必要とします。そして、膨大なエネルギー供給を行っているのが「ミトコンドリア」と呼ばれる細胞内小器官です。
脳神経トラブルでは、ミトコンドリア異常によるエネルギー不全が深く関わっています。そのため、犬の認知症・てんかんにおいて、脳神経をサポートするミトコンドリア補因子「αリポ酸」「Lカルニチン」といった栄養成分を補うことがとても大切です。
不足栄養③抗酸化物質
認知症・てんかんの犬は、脳神経に「酸化ダメージ」を受けていることが散見されます。酸化とは、金属で言うサビのような現象です。
犬で不足しがちなビタミンCやポリフェノール類など「抗酸化物質」は、脳神経の酸化ダメージをケアする重要成分です。
認知症・てんかんの原因となる、悪いものの蓄積
「不足しがちな3栄養」とともに、犬の認知症・てんかんの原因となりうる要素が「悪いものの蓄積」です。
特に、しばしば問題となる重金属の蓄積は、食事とも深く関わっています。
食事と関わる「重金属」の問題とは?
ドッグフードにおいて、添加物・保存料などが“悪者”として認識されつつありますが、「重金属」も問題となる存在です。重金属は、質の悪いドッグフードに多く含まれている傾向があり、犬の日々の主食として、悪影響が懸念されます。(※ナチュラルフードと呼ばれる商品の中にも、重金属が含まれているケースがあります。)
水銀・カドミウム・鉛などの重金属は、犬の脳神経に溜まりやすく、カルシウムなど大切なミネラルと“椅子取りゲーム”のような関係性にあります。つまり、本来カルシウムなどが入るべきポジションに重金属などが居座ってしまうのです。
そして、脳神経で重金属が溜まってしまうと、神経伝達がうまくいかなくなり、認知症・てんかんの原因となります。
「悪いものを出す」ことの大切さ
認知症・てんかんの原因ともなりうる悪いもの達は、便・尿として排出しなければなりません。特に、犬にとって悪いものの90%以上は便として出ていくため、腸の健康がとても大切です。
脳神経ケアの食事、4つの特徴
「脳神経に不足しがちな3栄養の補給」「健康便による排出」を特徴とする、認知症・てんかん対応のナチュラル療法食が「犬心 シニアサポート+」です。このフードにおける脳神経ケア・4つの特徴をご紹介します。
特徴①安定&脳まで届くオメガ3「包接クリルオイルのDHA・EPA」
認知症・てんかんの犬にとって重要成分「DHA&EPA(オメガ3脂肪酸)」。一方で「DHA・EPA」は不安定かつ脳に届きにくい成分です。その中で、南極オキアミ(エビに似た生物)由来の「クリルオイル」は、脳へ届くDHA・EPAとして、注目されています。「犬心 シニアサポート+」では、クリルオイルのDHA・EPAを熱や胃酸で壊れないように特別加工&配合し、脳神経をケアしています。
特徴②ミトコンドリア補因子「αリポ酸」「Lカルニチン」
脳神経の高次機能エンジンとなる「ミトコンドリア」。そのミトコンドリアの働きをサポートする2つの補因子「αリポ酸」「Lカルニチン」を高配合しています。
特徴③酸化ダメージをケア「抗酸化物質ブレンド」
ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールといった抗酸化物質の組み合わせは、脳神経ケアにシナジーをもたらします。「犬心 シニアサポート+」では、熱や胃酸でも壊れない「安定型ビタミンC」・ココナッツ由来の強力な「ビタミンE」・脳や関節にも届くポリフェノール「安定化クルクミン」を最適バランスでブレンドしています。
特徴④健康便による排出サポート「βグルカン×LPS」「善玉菌アップ」
「脳神経に溜まりやすい悪いもの」を外に出すために、小腸・大腸の両方を健やかに保つことが大切です。
<小腸ケア>好相性2成分「βグルカン×LPS」
犬の小腸を整えるポイントは、「免疫スイッチを入れる」ことにあります。「犬心」では、免疫キープの好相性2成分「はなびらたけβグルカン」「菌由来LPS」をバランス良く配合し、小腸ケアを実現しています。
<大腸ケア>善玉菌アップ
大腸では「善玉菌優位の腸内環境」がとても大切です。そして、犬心シリーズに共通する特徴として、「善玉菌アップ」の技術工夫があります。オリゴ糖・難消化性デンプン・食物繊維を適切にブレンドし、善玉菌が自然に増えていく内容に仕上げています。
追記メッセージ
犬の脳神経ケアに関する記事はいかがでしたでしょうか?わかりにくかった点など、いつでもお問い合わせくださいませ。
認知症・てんかんはまだまだ未解明の病気ですが、「不足しがちな3栄養の補給」「蓄積しやすい悪いものの排出」は大切な食事対策ポイントと捉えています。
そして、「犬心 シニアサポート+」は、認知症・てんかんのワンちゃんで多くの実績があり、シニア犬に限らず脳神経トラブルの子にお勧めできるフードです。脳神経トラブルのワンちゃん達のお力になれれば幸いです。